竹刀についての基礎知識(種類、重さ、長さ)

竹刀についての基礎知識(種類、重さ、長さ)

竹刀についての基礎知識

竹刀とは?

竹刀(しない)とは竹で作られた日本刀の代替品として、剣道の稽古で防具に打突するためのものです。竹刀は、竹を八分割してその中から4本を合わせて柄などで縛ったものです。

しないの語源は【しなる】ことからきているそうです。

 

竹の種類

昔は日本に竹林が多くあり、日本の竹が使われていましたが、現代はコスト削減などから外国の竹を輸入することが多いです。

種類としては大きく分けて2つあります。

  • 真竹(またけ)
  • 桂竹(けいちく)

    真竹は繊維の密度や、柔軟性、色つやなどが優れており、割れにくく、ささくれも少ない性質を持っています。そのため桂竹よりも高価となっています。

    桂竹は、固いと言われいます。ささくれなども真竹に比べると出来やすく安値のものが多いです。しかしながら、トップ選手も愛用されている方が多く、使い勝手の良い竹刀と言えます。

    両竹ともに手入れの必要はあり、自分次第で自分に一番の竹刀になります。

    また、燻竹やバイオ、カーボンとなどの竹刀もあり、それぞれに特徴があります。

     

    竹刀の種類

    竹刀は色々な種類があります。


    普及型
    標準な形をしている竹刀です。バランスが良く多くの方が使っています。練習用、試合用など多岐にわたってご使用いただけます。普及型にも竹を厳選した上製竹刀などがあります。

    小判型
    柄の部分が小判型になっている竹刀です。手にフィットし、刃筋を意識して稽古される方に向いています。木刀と同じような感覚で使用できることから愛用される方も多くいらっしゃいます。

    八角型
    柄の部分が八角になっている竹刀です。持ちにくいのでは?と思われますが、握ってみると指間接にフィットして一度使ったら他が使えなくなるほどです。小判八角型などこだわりがある方にオススメです。

    古刀型
    手元から先まで真っすぐな竹刀です。【直刀】とも言われます。竹刀の重心が剣先にあり、冴えと重み、伸びのあるある剣を出すことができます。また、振る剣風の方には最適です。すり上げ技や切り落とし技などにも最適で、高段者や上級者が多く愛用されています。

    胴張型
    手元が太く、剣先が細くなっている竹刀です。重心が手元にあるため、剣先が軽く感じ、速い剣を出したい方に向いています。打突が軽くなる傾向がありますが、使い方次第で十分な打突をすることができます。返し技や試合用に向いています。

    実践型
    胴張型よりさらに手元に重心があり、剣先が細くなる竹刀です。よりスピードを出したい方に向いています。しかし、耐久性が低くなるため大事な試合に使用するのがオススメです。

    柄短
    柄の部分を普及型よりも短くした竹刀です。古刀型、胴張型など各型にあります。手元に重心がくるため、振りやすく伸びのある剣を出すことができます。しかし耐久性が低くなるのが特徴です。

    柄細
    握りが細くなっている竹刀です。手が小さい方や手の平の空間を作りたい方に向いています。握力が弱い方も握りやすいため、女性には最適です。

    柄太

    握りが太くなっている竹刀です。手元に重心がきているため振りやすくなっています。握力があり、強い打突を目指している方にオススメです。

     

    竹刀規格(指定サイズ)

    小学生以下は規定されておりません。選ぶ際の目安として床から脇の高さぐらいが丁度良いです。28:幼年、30:低学年、32、34:中学年、36:高学年が目安となります。

    中学生からは全日本剣道連盟から示されている規定で試合に参加することができます。

     


    サイズ

    • 中学生:37(さぶなな)
    • 高校生:38(さぶはち)
    • 大学生・一般:39(さぶく)

    重さ

    • 中学生:440g以上
    • 高校生:480g以上
    • 大学生・一般:510以上

    • 中学生:400g以上
    • 高校生:420g以上
    • 大学生・一般:440g以上

    先端部最小直径

    • 中学生:25m/m以上
    • 高校生:26m/m以上
    • 大学生・一般:26m/m/以上

    • 中学生:24m/m以上
    • 高校生:25m/m以上
    • 大学生・一般:25m/m以上

    ちくのう最小直径

    • 中学生:20m/m以上
    • 高校生:21m/m以上
    • 大学生・一般:21m/m/以上

    • 中学生:19m/m以上
    • 高校生:20m/m以上
    • 大学生・一般:20m/m以上

    これらは鍔を含めない重さになります。完成品を購入するとほぼ規定内に収まっているので安心ですが、自分で仕組む場合は必ず点検をするようにしましょう。

    画像引用元:全日本剣道連盟「剣道試合・審判規則の改正について」

    竹刀は時に相手を傷つけてしまいます。自分と相手を守るためにもしっかりと整備しましょう。

     

    まとめ

    竹刀にもいろいろ種類がありましたね。どれを選んで使うかは自分次第。武道具店にいって手に取って実際に振ってみるのをオススメいたします。必ず今のあなたに最適な竹刀と巡り合うことができますよ。
    愛用の竹刀と剣道ライフを楽しんでくださいね。

     

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